脱サラして企業型確定拠出年金からiDeCo(個人型確定拠出年金)に移管手続きする流れ。運用商品の選定方法も紹介。

2020-07-19

ちょうど1ヶ月ほど前のエントリーで、個人型確定拠出年金であるiDeCoに加入すべきかどうかを記事にしました。

前回のおさらい(企業型確定拠出年金での商品選定方法)

前回のおさらいですが、会社員時代に加入していた企業型確定拠出年金では、下記の手順、方法で選定していました。

  1. 100%株式運用とする
  2. インデックスファンドを選択する(その中でも信託報酬の安いもの)
  3. 国内株式(TOPIX連動)と先進国株式(MSCIコクサイ、実質米国メイン)を50%ずつ購入する

iDeCo加入手続きまでの動き出し

その後、どうしたかというと下記の手順でiDeCo加入手続きに向けた動き出しをしていました。

  1. SBI証券のiDeCo加入用の資料請求、商品ラインナップ、手数料チェック(3/上旬)
  2. 企業型確定拠出年金の商品を値動きの少ない「元本確保型の定期預金」に変更(3/中旬に実施)
  3. iDeCoで運用する商品の選定完了・申し込み(4/1に実施)

意外に見落としがちな重要な点としては、企業型確定拠出年金や企業年金基金・厚生年金基金などから年金を移管する場合、一旦、値動きの小さい「元本確保型の定期預金」に変更しておくことです。

なぜか?

  • 移管手続きに2〜3ヶ月ほどかかる(コントロール不可能)
  • 2〜3ヶ月の間に株式市場の調整、はたまた昨年末や3月中旬のような暴落で最悪、運用資産の評価額が10〜20%近くが変動する可能性がある(コントロール不可能)
  • リスク資産から安全資産に資産配分を変更することで、安心して次のiDeCoに向けたスムーズなバトンタッチ(ほぼ現在の評価額を安定キープ、心の安定)が可能になる(コントロール可能)

個人でコントロールができない事務手続き処理のリードタイム、市場の値動きに対して、購入商品の選定は唯一コントロールが可能な領域です。個人で対応できない要素を運任せにせず、管理できるところであらかじめ確実にリスク回避した方が良いと考えられるからです。

したがって、上昇相場であろうが下落相場であろうが、年金資産の移管手続き期間中はリスク資産での運用を避け、ほぼキャッシュでの保管に近い性質の商品での運用を取ることを強くお勧めいたします。

私は先月中旬の退職日の前後くらいで、私は手持ちの国内株式・外国株式のインデックス商品を全て「みずほDC定期預金」に変更しました。こちらは前述の通り、元本保証型ですので、いわゆる一般的な銀行定期預金と同じです。

ただ、上記の運用商品一覧を2週間ぶりにチェックしてみると、ごく僅かですがまだ国内株式と外国株式のインデックス型投信がなぜか残ってました。

あれ?なんでだろう?ちゃんと全部売却指示して、みずほDC定期預金に預け替えしたんだけどな。うーん。

もしかすると、3月分の最後の給与分で買い付けてしまっていたのかもしれないですね。このあとすぐに売却手続きを行い、前回同様、みずほDC定期預金に預け替え処理をしておきました。

おそらく本日終値で売却され、明日には全てみずほDC定期預金へと変更されているはずです。

企業型確定拠出年金の運用パフォーマンス結果

およそ3.5年の運用で、+18.8%の含み益となりました。

つまり年率換算で5.4%程度のパフォーマンス(※)をこの期間で出せているとも言えます。いい時もあれば、悪い時もあって、年末の暴落を考慮すれば、まずまずの運用でしたね。外国株式、とくに米国株式を主体とするインデックスのパフォーマンスは長期的に安定していて、米国株投資家が多いのも頷けます。

※前回のエントリーでは2%弱と記載していましたが、計算違いでした

銀行の定期預金はネット銀行でどんなに良くても3年0.25%(税引き前)なので、株式運用にしたことで短期間のうちに20倍の差が開きました。

インデックス投資は別名パッシブ運用とも言われるスタイルではありますが、定期預金と比較するならば、それなりにリスクの伴う運用(これを専門用語でボラティリティが高いと言ったりもします)であると言えるでしょう。

インデックスファンドが株式指数に対して連動するタイプで、特別ファンドマネージャーを必要せずに機械的に最適化し運用コストを下げているのに対し、ファンドの運用方針の下、プロのファンドマネージャーがその経験と知識、能力を活かして自ら銘柄を選定し運用していくアクティブファンドというものがあります。

こちらは手数料もそれなりに高く、一方で、資産運用自体を任せられるので、自分が株式投資に興味がないの余計なリスクとコストを払いたくない、もしくは株式投資を絶賛勉強中で銘柄選定の背景や決定理由などもの含めて学びたいという視点でプロに託すのも一つの手です。

そしてそのアクティブファンドの投信のさらに上を行くリスクが、そうなので、私が日々楽しんでいる自分で資産運用を行う個別株投資なのでです。

ちなみにボラティリティ(価格変動の大きさ、プラスもマイナスも含む)の順で並べるとこうなります。簡単な説明とコメントも書いています。

  • 株式投資(信用売買)・・・選択と行動を見誤ると一発退場どころか資産がマイナスになる可能性があり、とても難しい運用方法
  • 株式投資(現物売買)・・・ゼロ以下にはならないが全財産を1、2銘柄に集中投資した場合、ワーストケースにおいては全財産を失う可能性もある
  • 投資信託(アクティブファンド)・・・プロに運用を任せられる代わりに手数料がやや高く、また、相場に勝ち続けられるファンドマネージャーは極めて少ない
  • 投資信託(インデックスファンド)・・・経済が成長するならば、長期的には高い確率で勝てる可能性が高い。手数料は年間預入額の0.2%を切る商品も。1万投資で毎年20円程度の手数料。でも1000万なら?と考えると0.2%でもバカにならないことに気づくことが重要
  • 銀行定期預金(1000万まで)・・・1000万までの預け入れ額なら実質個人用の金庫とみなせる。インフレ時には過去同様のお金を価値を保つことができない。

SBI証券のiDeCo口座はオリジナルプランとセレクトプランのどっちを選べば良いのか?

さて、今後のiDeCoにおける運用商品ですが、SBI証券では2つのプランがあります。

  • オリジナルプラン(iDeCo設立当初からあったプラン)
  • セレクトプラン(2018年に新設されたプラン)

「えっ!?どっちのプランにしたらいいの??」と悩む必要は実はありません。

これから始める人はセレクトプラン一択です。

このセレクトプランでは、最近台頭している他社証券会社の商品(手数料が安かったり、iDeCo関係なしにそもそも人気のあるファンドを揃えている)ラインナップに対抗すべく、これ以上ないというほどギュッと詰め込んだ、業界フラッグシップな投資信託を選定し揃えたプランだからです。

もともとのプランの運用商品を入れ替えられれば、それに越したことはないのですが、取り扱い本数の上限ルールがあるのと、過去にオリジナルプランで購入して運用しているお客さんがいる中で、証券会社側の都合で証券会社の取り決めたタイミングで運用を取りやめて他の商品と入れ替えさせることは、お客さんの不利益になる可能性があるので、難しいからなんですよね。

そんな背景からセレクトプランなるものができました。

従来のお客さんには「オリジナルプラン継続してもらってももちろんOKですけど、セレクトプランの方が手数料も安くて、魅力的なラインナップ取り揃えてますよー」と自発的に移管手続きを促すセールストークで対応しているわけです。

マコクロのiDeCoでの運用方針と選定商品

セレクトプランは全部で36本あったのですが、冒頭に紹介した前回の買い方である

  1. 100%株式運用とする
  2. インデックスファンドを選択する(その中でも信託報酬の安いもの)
  3. 国内株式(TOPIX連動)と先進国株式(MSCIコクサイ、実質米国メイン)を50%ずつ購入する

これに少しアレンジを加え、今回は以下のような方法で進めようと思います。

  1. 100%株式運用とする(従来から方針変更なし)
  2. インデックスファンドを選択する(従来から方針変更なし)
  3. 米国株式メインとし組入比率は80%以上とする。残りは単独で15%以下(トータル20%まで)とする

この基本方針を元に下記の商品を選定しました。

SBI証券 iDeCoセレクトプラン 4/3時点での基準価額/信託報酬
  • eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)・・・配分比率90%
  • eMAXIS Slim 新興国株式インデックス・・・配分比率10%

米国メインとしたのは、過去のエントリーから来ています。以前に下記のような紹介をしましたのを覚えてますか?

  • 日経平均株価に連動する指数に過去20年投資した場合のパフォーマンスは年率およそ0.8%
  • 米国株のS&P500(アメリカ全主要業績を代表する500銘柄で構成)に連動する指数に同じく過去20年投資した場合のパフォーマンスは年率およそ8%。

上記のように、過去の歴史から未来も同じようなパフォーマンスを辿る可能性が低くないとするならば、インデックス投資の場合は米国株式に分があるといえます。

また、私の3年半の50%ずつ購入していた企業型確定拠出年金の運用パフォーマンスも海外先進国株式(こちらは米国株の組入比率が6割〜8割だったと記憶しています)の方がよかった事実も影響しています。

もっと言ってしまえば、私は個別株での投資が日本株100%であり、かつ、こちらの方が資産額が断然大きく、仮に上記のようなiDeCo運用だとしても、現時点においては日本株式(個別株)と外国株式(iDeCo)で8:2くらいの比率なんですよね。だから私はiDeCoは外国株式としています。

なので、普段まったく株式投資をやっていない方が「おし!自分も全部、外国株だ!」と真似てしまうのは、必ずしも良い結果を生むとは限りません。

新興国株式はトライアル的に試してみたくて、てもリスクを取り過ぎないように10%で私のiDeCo口座の組入比率として配分しました。

  • グローバル投資に精通する広瀬隆雄氏のTwitterでのコメントが気になったから
  • となると、実際にまずは小さく買ってみて、組入比率やレポートを見ながら実践で学んだ方が早い
  • 負けない投資が前提だが、株式投資全体をこれからも楽しみたいので、いろんな銘柄、投資手法を試したい。それに最悪10%くらい負けてもいいよねという楽観的思考

iDeCoへの移管手続きが終わるのは遅くとも夏頃だと思います。

四半期ごとにこちらの運用成績もいつもの月次報告に加えて紹介していきますね。