保有銘柄ルネサンス: 2019年3月期通期決算レビュー

連日の米中の経済制裁と報復で株価が乱高下しています。主に下落側なんですけど(笑)

GW前後にモリトとイートアンド の売却による整理、2015年度NISA枠で買い付けたマニーを利益確定しておいたのはタイミング的にも案外悪くなかったのかもしれません。

さて、そんな中、5月の上旬は決算発表シーズンなわけでして、私の保有銘柄では下記の4社が連日発表しています。

  • ルネサンス・・・2019年3月期の通期決算(5/8発表)
  • 塩野義製薬・・・2019年3月期の通期決算(5/9発表)
  • ユニチャーム・・・2019年12月期の第1四半期決算(5/13発表)
  • オイシックス・ラ・大地・・・2019年3月期の通期決算(5/14発表)

うーむ。今週のブログ更新は全て保有銘柄の決算報告の分析になりそうな予感が。。。

まずは今回のエントリーではフィットネス業界3位で、介護関連とリハビリ施設を運営するルネサンスの通期決算をチェックしていきたいと思います。

今回は、いきなり結論から。

結論: 業績は計画未達。判断は次期決算まで持ち越し。

もう少し書くと

  • 業績は自然災害の影響があり、営業利益が計画未達。純利益はほぼ計画通りに推移。
  • ただし、今期のさらなる介護・リハビリへ積極投資は期待通りで、評価できる。
  • 自然災害の影響を受けながらも会員数は+1.2%の微増。退会率はほぼ前年から変化なしで一定レベルをキープ
  • 新規出店数も14施設(現在161施設)と規模も順調に拡大。
  • 注視事項は業績。今後の投資判断は次期決算まで持ち越し。よってホールド。

という感じでした。

決算短信から読み取れる情報

では、まずはお馴染みの決算短信から詳しく見ていきましょう。

過去のエントリー同様、赤線箇所がマコクロが決算短信を見るときにまず目を置いていく業績情報です。

出典元: ルネサンス 2019年3月期 決算短信より抜粋
URL: https://disclosure.ifis.co.jp/data/disclose/4f/20190507/140120190507415783.pdf
出典元: ルネサンス 2019年3月期 決算短信より抜粋
URL: https://disclosure.ifis.co.jp/data/disclose/4f/20190507/140120190507415783.pdf

2019年の当初の計画は下記の通りです。

出典元: ルネサンス 2019年3月期 第3四半期決算短信より抜粋
URL: https://disclosure.ifis.co.jp/data/disclose/d3/20190116/140120190116460201.pdf

当初の計画と、実際の結果を整理してみます。

  • 通期決算の売上高・・・46,070百万 → 前年度に対して-0.3%(計画比-3.2%、-1,530百万)
  • 通期決算の営業利益・・・3,782百万 → 前年度に対して-6.9%(計画比-12%、+518百万)
  • 通期決算の純利益・・・2,436百万 → 前年度に対して+2.6%(計画比-2.6%、-64百万)

表紙の内容はざっとこんな感じでした。

次に、決算説明会の資料からも情報を得ていきましょう。

決算短信の表紙以降の細かい本文も読んでいったほうがより良いのは間違いないのですが、せっかく説明会資料がアップされているので、これも有効活用していきます。文字と数字だけでなく視覚的に情報が得られるほうがスッと入っていきますしね。

決算説明会資料

出典元: ルネサンス 2019年3月期 決算説明資料より抜粋
URL: https://www.s-renaissance.co.jp/file.jsp?id=6698&l=lib

2011年以降、これまで右肩上がりだった売上高は横ばいとなりました。(過去の資料を見る限り2011年以前も同様に右肩上がりでした)

年率10%以上で成長していた営業利益立は少しずつ鈍化し、自然災害が原因でついに下り坂へと転じてしまいました。

決算短信はあくまで前期と当初の業績予想に対しての結果のみですので、この情報により、よりマクロな視点で眺めることができました。

出典元: ルネサンス 2019年3月期 決算説明資料より抜粋
URL: https://www.s-renaissance.co.jp/file.jsp?id=6698&l=lib

不動産、スタッフには給料を払いながらも、当たり前ですが、会員からは会費(収入)が入らない。確かに厳しい経営状況を強いられることが想像できますね。。。

平成は多くの自然災害に見舞われました。今回の自然災害だけが不運にも店舗へ大きな影響を及ぼしたということなのでしょうか?

これは正直わかりません。少なくとも過去の売上高も利益もグイグイ伸びている時期においてはそのような業績グラフにはなっていなかったので。

少なくとも今回は多大な影響を受けた。そういうことだったようです。

出典元: ルネサンス 2019年3月期 決算説明資料より抜粋
URL: https://www.s-renaissance.co.jp/file.jsp?id=6698&l=lib

はい。順調に出店数も伸びておりますし、既存クラブにもテコ入れを行うようです^^

フィットネスジムにおいては一つの店舗で可能な限りたくさんの利用者に会員になってもらいつつも、快適度をキープすることはとても大事ですからね。

トレーニング器具、ランニングマシンの順番待ちとか、運動後のシャワーの順番待ちは本当にストレスです(ストレスでした)。

出典元: ルネサンス 2019年3月期 決算説明資料より抜粋
URL: https://www.s-renaissance.co.jp/file.jsp?id=6698&l=lib
出典元: ルネサンス 2019年3月期 決算説明資料より抜粋
URL: https://www.s-renaissance.co.jp/file.jsp?id=6698&l=lib

増収増益を目指すのはもちろんですが、利益率の伸びが鈍化しつつあるところが、やや気になるところです。成長にブレーキがかかってくるようなら、投資戦略を再考していく必要があります。

この銘柄は「中成長・割安」で3年〜7年後くらいに売却益を得られることを期待しています。その間は、「ストックビジネス」ゆえの安定感と安心感(大きく業績が伸びることはないが、安定した収益が時間とともにじっくり増えていくビジネスモデル)を持ちつつも、「それなりの配当(1.5〜2.0%)」でコツコツ収入を得ていくイメージです。

フィットネス業界のKPI

ところでKPIってご存知でしょうか?(以前紹介したかもしれません)

KPIとはkey performance indicator の略で、企業目標の達成度を評価するための主要業績評価指標のことをいう。

引用元: コトバンク
URL: https://kotobank.jp/word/KPI-22888

フィットネス業界のKPIは何か?

おそらくこの2点に集約されていると思います。先ほども少し触れました。

  • 会員数
  • 解約率(顧客満足度)

顧客満足度は指標として定量化しづらく、おそらく解約率と表裏一体であると考えられます。

出典元: ルネサンス 2019年3月期 決算説明資料より抜粋
URL: https://www.s-renaissance.co.jp/file.jsp?id=6698&l=lib

そして、ルネサンスで注目すべき箇所は2つ。

  • フィットネス会員の50歳代以上の割合が全体の半数を占め、年々増加傾向にある。
  • スクール会員は20歳未満で過半数を構成される、子どもの習いごとである。

どちらの会員も過半数を占める層(年配、子ども)は、一旦入会してしまえば継続的なキャッシュを運んでくれる可能性が非常に高いビジネスモデルとなっていることが重要な点です。

いかに辞めさせずに継続してもらえるか(むしろ口コミで入会者を増やしてもらえるか)が大切で、顧客満足度にかかっていますよね。

フィットネスもスクールも会員が多すぎても運動しづらいし、少なすぎて話しかける相手(運動を頑張ろうというモチベーション)がいないのも寂しいものです。

会員単価を高く保ちつつも、退会率をいかに低く留めることができるかが重要ですね。

出典元: ルネサンス 2019年3月期 決算説明資料より抜粋
URL: https://www.s-renaissance.co.jp/file.jsp?id=6698&l=lib

あれ?会員数が「▲0.1%」と書かれていますね。

おかしいな。決算短信では+1.2%増と書かれていましたが。

出典元: ルネサンス 2019年3月期 決算短信より抜粋
URL: https://disclosure.ifis.co.jp/data/disclose/4f/20190507/140120190507415783.pdf

そうなると、ルネサンスのIRに問い合わせるしかないですね。

最後に

ルネサンスは株価が2,000円(できれば1,950円)を割り込むようなら買増ししたいなぁといつも思いながら、チェックはしています。

今回の業績が一時的なもので、今後も世の中に付加価値を生みつつも会社としても成長していってくれることを楽しみにしながら、次のIR情報を待とうと思います。