保有銘柄マニー: 第2四半期決算短信レビュー(2)

2019-04-10

昨日のエントリーに引き続き、分析レポートです。

前回記事の要約

  • 営業利益は前年比+21.4%の伸長で、通期に対しての進捗率も50.7%と堅調に推移
  • 第2四半期の純利益4,084百万円が営業利益2,906百万円を上回っていて、その原因は「投資有価証券売却益」にあった
  • 投資用有価証券売却益を除いた純利益は1,335百万円で、前年同期比より下回るのはなぜ?(営業利益も経常利益も約20%増なのに)

マニーのIR部門に電話して不明な点を確認してみた

「疑問点・不明点は直接会社の投資家向け広報(IR)部門に直接問い合わせよう」とお伝えした通り、本日電話しました。

本当は電話ではなく、マニーHPのIRサイトからの問い合わせフォームで質問したかったのですが、なぜかうまく送信できなくて電話をかけました。

その後、広報担当者の方に取り次いでもらい、その方から会社の個人メールアドレスを教えてもらうことで、メールにて疑問点をやり取りさせていただきました。

それが下記のメール内容です。

マニー殿の株式を少数ですが2015年より保有しております。
問い合わせ内容:第2四半期決算短信の内容(主に純利益)について

質問は下記の3点です。

1)純利益増加要因である投資有価証券売却益とはなんのことか。過去から保有していた債権を売却したという理解で良いのか
(以下、P.2文中を抜粋)
親会社株主に帰属する四半期純利益はコーポレートガバナ ンス・コードの政策保有株式削減の趣旨に沿った株式売却による投資有価証券売却益 2,749百万円の計上により 4,034百万円(同 140.3%増)となりました。

2)四半期連結貸借対照表の資産の部に記載の「投資有価証券」項目は「2,226,467千円」と記載があり、この値自体は第1四半期からほとんど変化していないが、前連結会計年度に対しては27億ではなく31億ほど減っている。ここはどう理解すれば良いのか

3)仮に投資有価証券売却益2,749(百万円)を除外した場合の純利益が1,335(百万円)となる。【計算方法: 4,084(百万円)-2,749(百万円)=1,335(百万円)】
営業利益と経常利益共に30年8月期第2四半期の営業利益、経常利益に対しておよそ20%ほど向上しているにも関わらず、上記の投資有価証券売却益を除外した純利益1,335(百万円)は、前年同期の1,678(百万円)に対して随分と減益しているとも取れる。この要因は何か?

以上、ご回答のほどよろしくお願いいたします。

マニーIR担当者の回答は早く・丁寧で好印象

そうすると1時間もせずに回答をいただけました。

  1. 当社で保有していた投資有価証券(株式)の売却益になります。
  2. 第1四半期に株式の売却を行いましたが、その時の評価差額になります。その後は売買を行っていないのでほとんど変化はありません。
  3. 今期は投資有価証券の売却益が多く発生したことにより法人税の計上が多くなったためになります。

今にして思うと質問内容そのもののレベルが低く、ちょっと恥ずかしいです(笑)

というのも、質問1はそもそも決算短信に「・・・株式売却による投資有価証券売却益2,749百万円の計上により(純利益が)4,034百万円となりました。」と書かれていました。資料をちゃんと読めば不要な質問でした。

そして質問2。

この投資有価証券の売却は実は第1四半期に行われたものだったのです。

前報である第1四半期決算短信の純利益およそ30億円が営業利益のおよそ15億円に対して異常に高い値をちゃんと追えていれば、今回こんな質問する必要がありませんでした。

ただ、IR担当の方は丁寧に教えてくれます。

「第1四半期に株式の売却を行いましたが、その時の評価差額になります。その後は売買を行っていないのでほとんど変化はありません。」

このおかげで、前回、貸借対照表(バランスシート)を見たときに感じた疑問「27億以上減額しているのは何故なんだろう?」への回答も得ることができました。

前年同期比に対して本業からの純利益は上がったのか?それとも下がったのか?

最後に昨日のレビューの際に理解できなくて、今回一番気になっていた質問3の件。

投資有価証券売却益2,749(百万円)により純利益が増加したわけですが、これを仮に除外した場合の純利益(前期に対しての純粋なパフォーマンス)を確認します。
4,084(百万円)-2,749(百万円)=1,335(百万円)
およそ13億円が投資用有価証券売却益を除いた営業利益、経常利益からくる純利益のようです。
となると、今回の純粋な純利益は前期の16.8億に対して思ったほど純利益を挙げられていないのでは?とマコクロ分析から推測できます。
営業利益も形状利益も前年同期比より上がっているのになんでなんでしょう?

昨日は上記のようにコメントしていました。

IR担当の方からの回答である下記の内容であっさりと理解することができました。

「今期は投資有価証券の売却益が多く発生したことにより法人税の計上が多くなったためになります」

営業利益が増加したことと、投資有価証券売却益が発生したことで、法人税が1,666百万円と前年同期比で+9億円ほど増大していたことが原因でした。

そして、この投資有価証券売却益を除外した場合の純利益は前年に対してどのようなパフォーマンスなのか?

上記の四半期連結の損益計算書の赤線が引かれている「税金等調整前四半期純利益」を見てみてください。左側が前年度、右側が今年度の第2四半期の税引き前の利益です。

今年度は5,700百万円、前年度は2,434百万円と記載があります。今年度のこの税引き前純利益から、先の投資有価証券売却益を差し引くと、

5,700百万円 – 2,750百万円 = 2,950百万円

これが今年度の税引き前での株式の売却益(特別利益)を除いた”ほぼ本業の稼ぎ”(※)と言えるでしょう。

(※)経常利益に関連する項目で、わずかに営業以外からの収益があるため、”ほぼ本業”と表現しています

そこで改めて前年度の税引き前純利益2,434百万円と比較すると、

およそ+500百万円(+21%)と営業利益同様の結果を得ることができました。

結論: 第2四半期は「計画通りに推移」かつ「業績は絶好調」

これによって、本業の営業利益、純利益ともに計画通り推移し、かつ、過去最高益であるということがわかりました。

マニーIR担当者にはその後、下記のようにメールを返信しました。

小生は本業では技術屋で、これまで財務諸表を見る習慣があまりなかったのですが、株式投資を通じて応援したい会社がどのような付加価値を生んでいるのか、またどう企業経営をしているのかが、毎回少しずつではありますが、財務諸表から読み取れる情報が増えてきました。

今回の問い合わせへの〇〇様からのご回答で大変勉強になりました。
マニー殿の今後のますますのご活躍・ご発展を期待して、御社株式を長期保有(業績が素晴らしく良く株価もそれに呼応しているため、なかなか買い増しがしづらいのが嬉しくも辛いところです)していきたいと思います。

私は何事も「考えながらもアクションを起こし、学びながら軌道修正していくのが上達の早道」であると思います。

こんなことやっていると、あっという間に今日という1日が過ぎてしまいました(笑)

あいにく本日のマニーの株価は、-150円(-2.5%)と市場から見放されていますが(笑)、自信を持って保有できると私は考えています。

そしてこの2日間の決算短信レビューのエントリーが、閲覧してくれている皆さんのお役に立てたら幸いです^^