新規購入銘柄「塩野義製薬」の購入理由と展望(2)
さて、昨日のエントリーの続きです。
前回は「ひさびさに新規で買ったよー!長期保有のNISA枠だよー!」と、残り100万のNISA枠の70万を使ってしまった報告(実質エクスキューズ)だけでした笑
さて、これから下記のような構成で塩野義製薬の銘柄分析と購入した理由を紹介していきたいと考えています。
- 塩野義製薬の紹介
- 四季報から業績を読み取る
- 会社のHP、IR資料から会社の提供価値と想いを読み取る
- 購入理由と展望
そういえば、毎回、記事が長くなった(力尽きたともいう)段階で次回へ持ち越すことが多かったんですが、はじめに上記のように流れを提示するのは初めてかもしれないですね。
ただ、銘柄分析力も文章構成力も勉強中ゆえ、「結局何が言いたかったんだかよくわかんねぇわ、この話。」とならないよう、頑張って書いていきます(笑)
それでは、早速はじめていきましょう^^
塩野義製薬ってどんな会社? 〜シオノギの歴史〜
1878年(明治11年)創業、1919年(大正8年)に会社設立、上場は1949年(昭和24年)で、従業員は連結でおよそ5000人です。
上場することでも大変なことなのに、それがもう半世紀以上も事業展開を継続している会社だったんですね〜。
最初は和漢方の薬を販売する商店だったようです。その後、西洋医学が日本国内に広く普及し始めたことを受けて、取扱商品を洋薬に切り替えて輸入販売を開始することになりました。
そしてその後、販売にとどまらず、シオノギは本格的な製薬研究に取り組みます。1909年にはついに新薬を自社開発してしまうのです。
というのも、当時は洋薬の輸入販売(直輸入)は珍しくもあり、一般庶民にも手の届く価格で販売する事業はそれだけで付加価値を生む商売だったのですが、まぁ、いつの時代も同じで、他のプレーヤーが続々と市場に参入してきたようです。そんな事情もあって、次第に自ら医薬品の製造を行う製薬事業を志すようになりました。
つまり「業界」は洋薬のままキープし、「事業」を輸入販売から医薬品を自製販売する、事業ピボットを行なったというわけです。
そうして現在に至るまで、医療用医薬品を中心に、OTC医薬品(いわゆる一般用医薬品のこと)や診断薬の研究開発、製造、販売活動を行なっています。
収益目的で本業に関係のないビジネスには手を出さず、人・金・時間のリソースを集中させていることに好感が持てます。
シオノギってどんな会社? 〜経営理念〜
シオノギグループは企業活動の目的、つまり社会に対しての存在意義として下記のように掲げています。
「シオノギは、常に人々の健康を守るために必要な最もよい薬を提供する。」
非常にわかりやすい好感の持てる理念ですね。
企業の事業領域と社会的意義がはっきり表現されています。
ちなみに、いい経営理念の定義とは?ということについて、面白法人カヤックCEOの柳澤大輔氏が、同社HP上で同社が考える定義といくつかの企業からピックアップして読み解きながら紹介されています。
私はこの定義に共感したので、自分の引き出しとして取り入れています。ぜひ、自社の企業理念もそんな視点でチェックしてみてください。
ちなみにいい理念の定義を、カヤックでは下記のように考えています。
引用元: 面白法人カヤックHPより https://www.kayac.com/vision/philosophy
1.成長性を示唆していること
2.理念から戦略&戦術のヒントがあること
3.社会に貢献するものであること
株式投資をしていく上では、企業の生い立ちや理念まで細かくみていかなくとも、素晴らしいパフォーマンスを上げている投資家の方々は数多くいると思います。実際私も企業情報をサーっと見て、経営者のメッセージを見るだけのことが多いです。
さて、突然ですがここでクイズです。
シオノギの赤いロゴマーク、これは何を意味してると思いますか?(シオノギそもそも知らんし興味ないからロゴなんてどうでもいいわ!とは言わずに、まぁ考えてみてください)

鼓のような形をしていますよね。
これ、実は分銅がベースになっているそうです。
信用と信頼は経営の必須条件といわれます。塩野義三郎商店も創業以来、信用と信頼が最大の“資本”でした。
引用元: 塩野義製薬HPより
シオノギの社章は、薬を天秤で量る際に使用する「分銅」に由来しています。分銅は、「正確」「正直」「信頼」の象徴であり、常に正確を追求するシオノギの願いを表しています。
URL: http://www.shionogi.co.jp/company/outline/history/rekishikan.html
現代はデジタルで一瞬で正確にモノの重さを測ることができますが、昔は薬にしろ他のモノにしろ、天秤しかなかったですもんね。

くびれている理由は、「分銅そのものを製作する時に最外径をキープすることで、重量違い品も含めた多品種展開性と微調整がしやすくするための設計」かなー、なんて想像しながらもネットで調べてみると、どうやら異なる推測が書かれていました笑
「持ち上げやすい(分銅なので、中には重たい分銅もある)」、「紐でくくりやすい」という諸説があるようです。モノづくりのしやすさと使い勝手を考慮されているんですね。納得^^
今日は、歴史と理念だけで事業内容を全く紹介することなく、随分と長いエントリーになってしまいました。
でもこうやって社会に貢献している一つの企業の歴史やら理念、文化を知る、共感する、自分の言葉で発信してみるというのも非常に学ぶべきところがあって面白いものだと思います。
というわけで今日はこの辺で。次回も引き続き企業の紹介をしていきます。
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